ファミリーマートが加盟店や店舗スタッフに向けて発行してきた『FAMILY』は、店舗で働く人の工夫や、日々の仕事に役立つノウハウを届ける情報誌です。2024年度の「経団連推薦社内報審査」では、雑誌・新聞型社内報部門の奨励賞を受賞しています。
全国各地に店舗を展開するファミリーマートでは、本部からの情報だけでなく、現場で生まれたアイデアを共有することも店舗運営の助けになります。『FAMILY』は、加盟店のオーナーや店長、ストアスタッフなどを読者とし、店舗での取り組みを記事にしてきました。
2021年に『広報会議』で紹介された誌面からも、店舗で働く人を主役にし、別の店舗でも試せる工夫を届けるという編集方針がうかがえます。社員向けイントラネットで発信する『ファミりんく』とは異なり、店舗で働く人々に向けた冊子という点が『FAMILY』の特徴です。
『FAMILY』では、スタッフへの取材と実用的なノウハウを組み合わせ、仕事のヒントを誌面から持ち帰れる企画が取り上げられてきました。
2020年11月号で紹介されたのは、恵方巻の予約販売に向けて、過去の販売状況やお客さまとの会話をノートに記録しているベテランスタッフです。何気ない接客の裏にある準備や積み重ねを取り上げることで、仕事への姿勢と実践的な工夫を伝えています。
取材では店舗の営業を妨げないよう、シフトや混雑する時間帯にも配慮。現場の声を集める過程にも、店舗で働く人を尊重する姿勢が表れています。
2020年3月号では、店長2人が新商品の手作りPOPを仕上げる過程を特集しました。文字の書き方や商品の魅力を伝える際の注意点など、実際に売り場で活用できる内容です。アルバイトの採用に関するノウハウも取り上げられており、読んだその日から仕事に生かせるテーマが選ばれています。
『FAMILY』は、2024年度「経団連推薦社内報審査」の雑誌・新聞型社内報部門で奨励賞を受賞しました。経団連事業サービスが公開した表彰一覧では、月刊の単独社内報として掲載されています。店舗で働く人の声と実務に役立つ情報を取り上げてきた『FAMILY』は、社内報の企画を考えるうえでも参考になる事例です。
『FAMILY』の企画から見えてくるのは、現場の取り組みを紹介するだけでなく、読者が自分の仕事に置き換えられるように伝える工夫です。接客のエピソードを掘り下げ、POP作りの手順を誌面で見せる。そのためには、取材相手の話を引き出す力と、読みやすい記事に仕上げる編集力が求められます。
各拠点への取材や企画づくり、デザイン、制作進行まで手が回らない場合は、現場の声を生かした社内報づくりを専門の制作会社に相談するのも一つの方法です。
社内報制作会社を選ぶ際は、対応範囲や制作物の種類だけでなく、自社が社内報で何を実現したいかを整理することが大切です。発行までの制作体制を整えたい、発信後の反応を把握したい、経営層や社員の想いをより伝わる形で届けたいなど、重視したいことによって選ぶべき会社は変わります。
ここでは、社内報で実現したいことに合わせて、おすすめの制作会社を紹介します。


